シロスミレに会いに、霧ヶ峰へ
2020年6月6日
そろそろ霧ヶ峰ではシロスミレが咲いているだろうか。霧ヶ峰のキリガミネシロスミレ(タダスミレ×シロスミレの交雑種)も会えたらなお嬉しい。
というわけで行ってきました。
霧ヶ峰~♪
windowsの画面のような景色とは言えず、曇天でした。
シロスミレは湿った高原を好む種で、シンプルな名前とは裏腹にそこまで広く分布していません。
湿原周辺を散策すると、次々とシロスミレが顔を見せてくれます。
葉がすくっと立っているのが特徴的で、涼やかで凛とした出で立ちが初夏の高原を形容しています。
距は控えめで、上の花弁が反り返るのが特徴的です。
ほかにも、サクラスミレを多く観察できました。
サクラスミレは花が大ぶりで、花弁にも独特な光沢が重厚感があり高貴な見た目をしています。
清少納言が枕草子で語った「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」という紫はこんな雰囲気じゃないかと思っています。東雲ですね。
ゲンジスミレが光源氏ならば、サクラスミレは紫の上でしょうか。
花弁の基部が閉じていて、おしべをみせてくれないのも特徴の1つです。奥ゆかしい...
距が太くて長いのも大胆ですね。観察すればするほど艶っぽくて色気があります。
あと、このサクラスミレ。笹のなかにこのように埋もれて咲いている個体が多かったです。御簾ごしに失礼します。
以下スミレ以外の花々
初夏の高原を代表する花!とよく宣伝されている。個人的には開花前のレンゲのように見える蕾の状態が好きです。
コバケイソウ
湿地に群落を作っていました。
キンポウゲ
オオヤマフスマ
キリガミネシロスミレに会えなかったのが心残りでしたが、いい一日でした。