高山植物に会いに蝶ヶ岳
8月だ!高山植物のシーズン!
今年2020年の梅雨明けは、8月1日でした。平年より遅い梅雨明け。
6月末の4連休まるまる休み取ったのに、すべて悪天候!私のスイート高山植物ライフが...
家で予想天気図をと睨めっこしながら、梅雨を恨めしく感じつつ過ごし、高山に行けるのを今か今かと待ってました。
8月5日、ようやく天気がよくなったので蝶ヶ岳に行ってきました!
三股登山口から登頂のルート。5時半ごろ到着しましたが、第一駐車場はほぼ満車でした。みんな梅雨明けを待っていたんだね。
そして登山口では県の職員さんに検温をしてもらいます。そしてそこで
- 熱があった場合は登山を控えてもらう
- 蝶ヶ岳ヒュッテは完全予約制で飛び込み宿泊はできないこと
- 山小屋内ではマスクをつけること、またベンチなどでは間隔をあけ、近い場合はマスクをつけること
- ビバーグ装備を推奨、コロナの影響で救助もすぐ動けません。
という説明を受けました。職員さんお疲れ様です。気をつけて登ってきます!
登山口からしばらく歩くと、渓流沿いにはキツリフネが見られました。はじめて見ましたが意外と大きくて迫力があります。
ツルニンジン?いや花はリンドウだよねと思っていたこの花、ツルリンドウでした。
そのなかの白花変異なのかな?
そしてなんと、3種のランにも会えました。ランには以前より興味があったのでうれしい出会いでした。
アリドオシランは落葉樹林下、コイチヨウランは針葉樹林下、キソチドリは亜高山針葉樹林下で見られるそう。キソチドリがこの中ではいちばん高山系?
マクロ写真は灯原くんが撮影してくれたものですが、これを見ちゃうといいマクロレンズがほしくなる!
さらに標高をあげると、水が染み出すような場所や小さな沢では、オオバミゾホオズキが見られました。
オオバミゾホオズキは亜高山帯の流れのほとりや湿地に生え、ヤマケイの「高山に咲く花」にものっています。登ること3時間ほど、ようやく高山植物帯に侵入したようです。
沢から離れると、草原要素をもつ面々や、高山植物としてよく聞く植物が顔を見せてくれます。
群落の様子
ここまで開けてきたらもう山頂はすぐそこ!
登頂です!ややガスっていましたが雨が降らなくてよかったです。
ここからは高山植物のなかでも稜線付近の厳しい環境に生息する植物たちに会えます。高山風衝草原と言われる群落です。
イワギキョウと異なり、チシマギキョウは花弁が多毛。もふ。
ミヤマソバ構造土に依存した群落を作っていたのが印象的でした。
クモマスミレ(ぬわーっ時期がおわっとる!)
これらの群落は砂礫の粒度の細かさや傾斜によって細かくニッチを分けているのが面白かったです。